高齢者の方との接し方で感じたこと
こんばんは、あん摩マッサージ指圧師のますとです。
ここ数年、おじいちゃんおばあちゃんのマッサージをさせてもらうことが増えました。
歩行困難などで外出が難しいかたのご自宅にお邪魔して、マッサージをさせていただいています。
私は、そこまで高齢な方と接する機会はなかったので、初めはなかなか慣れませんでした。
そんな時、特に思う事がありました。
それは、
ものすごい年下の若造に言われることを正直きけるのかな?
ということです。
私は、30前半。
マッサージさせていただく方は、80代の方が多いです。
その差、50歳。
半世紀ですね。
マッサージと状態に合わせて、運動の指導もしていますが、こちらがどこか偉そうにしていることを感じると、話を聞いてくれませんでした。
ある時、リハビリに通っているおばあちゃんが、
「リハビリの先生と言っても、40も50も下のがきんちょのいうことなんか、聞いてられないよ」といっていました。 (その方は普段から歯切れがよすぎる人ですが…)
もし自分が、10歳の男の子に、何かを教わらなければいけない時、
「これをちゃんとやらないからダメなんだよ、おじさんっ!」
「何度もいってるでしょ、それは違うってばっ!」
と本気でダメ出しされたら、きっとイラっとします。
いや、ショックでへこみます。
いやいや、下手したら、泣きます。
「まだ納税もきちんとしてない、扶養家族のくせに生意気な小童がっ!!」と、
謎の負け惜しみまで考えてしまいました。
でも、教えてもらうことが自分の為だとしたら、
何も言えずに我慢しなければいけない…
お、おじさん、優しくしてほしいなぁ… と、切なる願い。
いくら専門知識があったとしても、
40年も、50年も人生経験が少ない人間に安易に説教をされるというのは傷つくのかなと考えさせられました。
そうではなく、
可能な限り丁寧に伝えようとする誠意があると、とても協力的にしてくださいます。
マッサージも、信頼関係を気づいた状態だと効果も出やすいものです。
高齢になると喪失体験の連続。
出来ていたことがどんどんできなくなり、大切なもの、人を沢山失ってきています。
自尊心を大切にすることが、良い関係を気づくのに大切なのだと思います。